サファリの手帖
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ジャクソン・カメレオン Jackson's Chameleon Chamaeleo jacksonii

ケニア、タンザニア両国にのみ生息し3亜種がある。 写真はケニア中央部の高地に生息する一亜種。 ご覧の頭部の3本角がジャクソン・カメレオンの形態上最大の特徴。 縄張り意識の強いオスは侵入者とこの角を突き合せ激しく戦うが、耳をすますと、角のぶつかり合うカシャカシャという音が聞こえるほどである。
オスでは尻尾も含め体長30cm越に達するものも珍しくなく、寿命は7〜9年程度。

3本角もさりながら、この種が持つ生態上最大の特徴は「卵でなく子どもを産む」という点。 メスは枝上を移動しながら透明な膜に包まれた子どもを20〜30匹次々に産み落とし、産み落とされた子どもは自力で膜を破り出る。 新生個体をよく見ると3本角の元となる微小突起が既に視認でき、生まれ出た途端に小虫を捕まえ自活を始める。 2cmほどの個体が長い舌を打ち出すように捕食する姿を目の当たりにすると、我々自身を含めた哺乳類の成長の遅さを思わされ、同時に、そうした細部まで間違いなく情報を伝える遺伝子というもののしたたかさに改めて舌を巻く思いがする。

写真の個体は飼育下のもの。 ケニアで唯一CITESの承認を得て輸出目的に繁殖させている業者の飼育舎内での写真である。 飼育舎と言っても合計3千uを越える広大なもので、植物はジャクソン本来の生息地から移植したものが植わっている。 舎内にはハエを集める工夫が様々なされており、それが基本の餌となる。 他に、捕獲したバッタを随時与えるとのことだが、別種のホナリー・カメレオンを含め計約2万匹が飼育下にあるとの事。 定期的なバッタ捕獲は近在農家の若衆にとってよい小遣い稼ぎにもなっているようだ。
Jackson's Chameleon
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